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木下進二朗ブログ

渓魚の不思議


  • カテゴリー:トラウトブログ
  • 投稿者:木下進二朗
  • 日 付:2017.07.04


梅雨入り。

この言葉を聞いてからも暫く雨の降らない日が続きました。

川は渇水で、場所によっては流れが途切れてしまった区間も有る程です。

僕が足繁く通う渓でも、土砂の堆積が酷く枝沢等の細い流れでは水が地中を流れ下流で湧き出る"伏流"という現象が見られます。

 

 

この姿を見てしまうと、入渓の意欲をそがれてしまうものですが今日はそれでも、か細い流れを釣ってみる事としたのです。

 

 

というのも、『イワナは水が無く成ると伏流水と共に地中に潜る個体が居る』というお話を聞いた事が僕の細流への釣行の意欲を掻き立てたのです。

 

 

神奈川県水産技術センター内水面試験場の勝呂さん 河川清掃活動Catch&Clean・中津川にて

 

しかし、姿を見せたのは意外にもアマゴの方でした。

足首程までしかない水深のチャラ瀬から勢いよくルアーに喰い付いてきました。

 

 

こんな浅い流れでどうやって生活しているのかふと気に成ってしまいます。

ただ、この砂漠の様な沢にも渓魚の生存が確認出来たので、更なる可能性を求めて釣り上がりました。

水溜まりの様に成ってしまったスポットにもルアーを通して行くと、今年産まれたばかりと思える小さな個体がチョロチョロと付いてきました。

お世辞にも良い環境とは呼べないこの沢でちゃんと命を繋いでいる事を嬉しく思います。

 

 

暫く歩くと少しずつ落差のある流れへと成って来ました。

高まる期待とは裏腹に魚からの反応は薄く成りました。

気温も上昇し、そろそろ退渓と考え適当な場所を探しながらもう少しだけ釣り上がりました。

 

 

最後に、流れの規模としては大場所と呼べる落ち込みがあったので、トラウトチューン ノーマルシンキングを投入しました。

すると、重い手応えの直ぐ後に狭い落ち込みの釜でバタバタと暴れる渓魚。

ULアクションのカワセミがその衝撃をソフトに受け止めてくれた為、手前に寄せる間には色々な事が頭に浮かびました。

「来たッ♪」「大きい!?」「イワナか?アマゴか?」「写真撮らなきゃ!?」

余計な事を考えているうちに気付けばネットに収めていたのでした。。

 

 

サイズもさることながら、背中が張り出したプロポーション、上顎の尖った厳ついルックス。

滅多に見る事の無い素晴らしいアマゴでありました。

この過酷な環境下で生き残ってくれた事に感謝しリリースする事とします。

流れの方向に頭を向けてやると、瀬の中に消えて行ったのでした。

 

 

上流へと移動しても目的としていたイワナは釣り上げる事は出来ませんでした。

しかし、細い支流から更に枝別れした沢で、果敢にルアーを追う姿を見る事が出来ました。

 

 

ここまでどうやって上って来たのか?

いつまでここに居るのか?

水が枯れたら何処へ行くのか?

大水が出た時はどう避難するのか?

色々な疑問が浮かんできました。

毎年の様に"異常気象"に襲われていますが、事実、渓魚達は生き延びてここに居ます。

深く考えすぎると、本来の目的である彼らを釣ることさえも後ろめたく思えてきてしまうのでこの辺で切り替える事としました。

また、彼らのご機嫌を伺いにお邪魔したいと思います。

 

【タックルデータ】

ロッド:Jackson カワセミラプソディー532UL

リール:C2000HGS

ライン:PE0.4号

リーダー:ナイロン4℔.

ルアー:Jackson トラウトチューン ノーマルシンキング・フローティング・ アーティストFR55

 



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